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自分でできる夏の住まい快適術・実践編〜講義録

緑のカーテンのつくりかた

2001年4月28日、『自分でできる夏の住まい快適術』第二弾として、夏に向けたエコアップ実践手法を紹介するセミナーを開催しました。そこで紹介した緑のカーテンの作り方です。第一弾講義録はこちらへ

0・始めるまえに『緑のカーテン』の利点を紹介します。

日差しを遮るときに良く使われるのは「すだれ」です。すだれと緑のカーテンでは、効果に大きな違いがあります。その違いを知るには、右の絵のように、緑のカーテンとすだれを実際に触ってみると分かります。

直射日光の当たったすだれに触ると表面が熱くなっていることが分かります。強い日射を受けたすだれは、それ自体が温まってしまい、輻射熱を室内に放射しますが、緑のカーテンは日差しが当たっても、葉っぱ自体が暑くなる事はありません。緑は日射を受けると蒸散作用が活発になり、葉の表面の温度上昇が抑えられます。そのため、不快な輻射熱を発しないので、緑による日射遮蔽は効果的なのです。

1・苗の準備

まずは苗の準備から始めましょう。野菜の苗は、4月下旬から入荷されます。ちょうどゴールデンウィークが旬です。良い苗を手に入れるためには、早めに入手することをお薦めします。苗の値段は、100〜200円。種類によって、まちまちです。

お薦めの苗

ヒョウタン:

葉が面的に広がるので、日射を遮るのに最適。見ためもユーモラスで楽しめます。

ヘチマ:

葉っぱが大きく日射を良く遮ります。ヒョウタンは夏の前半に勢いがあり、ヘチマは後半に生長するので、2つを組み合わせると効果的です。

その他にも、キュウリやニガウリ、アサガオ、フウセンカズラなど好きな野菜、好きな花を組み合わせるとより楽しみが増すでしょう。

これはキュウリの苗。沢山収穫ができることうけあいです。

2・苗を植える

苗を植える間隔は20p〜30p。経堂の杜で昨年つくった緑のカーテンの場合は、2階まで成長させることもあり20p間隔で植えています。

3・下地の準備

次に、ツルの成長を助け、緑のカーテンの骨格となる下地をつくります。

(1)シュロ縄を使う方法

一番簡単なのはシュロ縄を使う方法。右の写真のように、30p間隔で縄を張れば完成です。ヘチマやヒョウタンの場合は、横方向に縄を張らなくても、ツルが勝手に広がるので心配ありません。シュロ縄を使うときは、よく水に浸してから使ってください。そうすれば、たるまずにピンと縄を張ることができます。

(2)ネットを使う方法

ニガウリやアサガオのように、ツルの細いものを面状に広げるためには、ネットが必要です。農業用のネットや釣り用のネットなどを活用すると良いようです。

4・管理方法

朝晩の水遣りは必須です。十分水をあげてください。いつも水遣りで失敗している人には、自動散水をお薦めします。そうすれば失敗も少なくなるでしょう。心配なのはウドンコ病です。薬を使わないために、木酢液をつかって防ぐなど方法はありますが、うまくいかなかったという話も聞きます。より効果的な防ぎ方を知っている方、是非、教えてください。

5・そのほかの方法

ヘチマやヒョウタンはちょっと・・・という方には、こんな右のような植物もあります。ハニーサックルという花です。ちょうど5月初旬に赤い可愛い花を咲かせます。ヘチマ等とは違い一年草ではないので、3〜4年かけて、じっくり家を緑で覆いたい人にはお薦めの植物です。

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