夏には夏の暮らし、冬には冬の暮らし
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第8回 冬の弱点・窓

チェック項目4の窓面の表面温度についての皆さんの家の評価はいかがでしたか。この評価は、皆さんの家で使われている窓ガラスの断熱性能を確認するものです。
窓ガラスには、性能の異なるいろいろな種類があることをご存知ですか。その種類と性能の違いについて比較してみたいと思います。

【窓ガラスの種類によって、どれくらい表面温度は違うのか】

「複層ガラス」というのを知っていますか?これは、ガラスを2枚使用し、そのガラスとガラスとの間に6mmから12mmの空気層を挟みこんで、その空気層に乾燥した空気を封じ込んだ構造となったものです。この空気層が、窓ガラスの断熱性能を格段に向上させます。
どれくらい効果に違いがあるのかを、簡単な実験で比較してみました。それぞれのガラスの下に、冷凍庫でよく冷やした保冷材(0℃)を敷き、ガラスの表面温度を測ってみると、

A:単板ガラス        2℃
B:複層ガラス(空気層6mm) 12℃
C:複層ガラス(空気層12mm)18℃

となりました。

いかがですか?びっくりですよね。窓ガラスの違いによって、こんなにも表面温度に差がつくのです。
体感温度のおおよその目安は、気温と表面温度の平均値と言われています。
室温が20℃だとした場合、その表面温度を加味して、それぞれのガラスを使った室内での体感温度をおおまかに計算すると、

A(単板ガラス)=(20℃+2℃)÷2=11℃
B=(20℃+12℃)÷2=16℃
C=(20℃+18℃)÷2=19℃

ということになります。

断熱・気密だけでなく、開口部の性能によっても、こんなに体感温度は変わってきてしまうのです。

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